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午後からは、賢治が何度も足を運び数多くの童話や詩を残した、
広大な小岩井農場へ。この日は台風通過で午前中は、雨がパラつき
ましたが、農場に到着するころには青空に。賢治が詩の中で奇跡と
記した風景が残る小岩井農場まきば園で、子どもたちは班ごとの自由
行動を楽しみました。「乳搾り会場」では、まだ温かい搾り立ての牛
乳のにおいをかいだり、「シープ&ドッグショー」で牧羊犬ボーダーコ
リーが羊を追う仕事ぶりに歓声をあげたり。芝生の広場では、丸太で
作られたシーソーやブランコをこぎ、鉄棒にぶら下がって遊ぶ子ども
もいました。名物のソフトクリームも「濃くておいしい」と大好評。夕
食のバーベキューパーティーでは、ジュージューと焼ける肉を、子ど
もたち全員がおいしそうにほお張りました。
夕食後は、星空を楽しむため天文台へ。台風が大気の汚れを吹き
飛ばしたのか、一番星から次々に輝きを増し、夜空の大三角形、北
極星、北斗七星がくっきり。天文台の担当者も「このような星空、めっ
たに見られません」と話しました。グループごとに、まきばの天文館
に上がり、天上の宝石と呼ばれているオレンジ色と青の「アルビレオ」
という二重星(白鳥座のくちばし部分にある)を望遠鏡で観察。芝生
に並んだ星見ベンチに寝ころび、天の星をうっとりと眺め、流れ星を
目撃して大喜びする子どももいました。子どもたちは賢治が愛した岩
手の星空を心に刻み、ホテルへの帰路につきました。
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