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2日目の午後は、バスで東京・上野へ。2002年に開館した国立の児童書専門図書館、国立国会図書館国際子ども図書館を見学しまし た。富田美樹子館長は「国際子ども図書館には、日本で出版された
子どもの本がすべて集まる仕組みになっているほか、120カ国の外国 の本が保存されています」と説明。子どもたちは、1〜3階を班ごと に移動しながら、ショーケースの展示品を熱心にのぞきこんだり、気
に入った絵本をうれしそうに読んでいました。
館内見学の後は、結団式で子どもたちに贈られた「日本・中国・
韓国の昔話集1」の読み聞かせ。まず、「昔話は口で語られてきたも
の。耳で聞くのがいちばん楽しい」という小澤俊夫さん(日本・中国・
韓国の昔話集編集委員会委員長、筑波大学名誉教授、国際口承文
芸学会副会長)からのメッセージを、子どもの読書推進会議副代表
の小峰紀雄さんが読み上げました。そして絵本の制作に携わった藤
井いずみさん(白百合女子大講師、まめの木文庫主宰)が、日本の「天
人女房」を、中国の先生、朱蘭京(Zhu Lanjing)さんが「牽牛
星と織女星」を、韓国の童話作家、李聖教(Lee Sung Gyo)さんが「仙
女と木こり」を読み聞かせました。スクリーンに投影された昔話集を
見ながら気持ち良さそうに聞いていた子どもたちは、「物語の中にいる
ような気がした。3カ国にたくさんの感動的な童話があることは私たち
の誇り」「3カ国の話はとても似ていて、近い存在なのだと思った」「もっ
とたくさんの昔話を聞きたいと思った」と感動の面持ち。肥田美代子
実行委員会事務局長が「同じ話が3カ国語に訳され1冊の本になる
のは歴史上初めてのこと。大切に持ち帰り、家族や友達に読んであ
げてください」と締めくくり、国立国会図書館国際子ども図書館を後
にしました。
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